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2005年 03月 10日
3月9日 今日はボストンからピッツバーグへ移動日で、午前中はボストン観光です。昨日はストームで、今日は氷点下のボストン市内。 観光名所のクインシィーマーケットもさすがに混雑なし。クラムチャウダーで暖まっています。 こうやって海外に来ていると、いろんなことを集中的に、とはいってもモザイク的ですが、ずっと考えることができます。本も持ってきているのですが、読む暇はそれほどありません。こちらで見聞きしたことに考えをめぐらせるだけで時間が過ぎますから。 この二日間はどうやってシュミレーションセンターを作るか、運営も含めて戦略を考えています。 ちなみに僕が持っているシュミレーション教育(シュミレーションを使った教育訓練)のイメージですが、ディズニーランドのジャングルクルーズです。シュミレーションではマネキンと、決まったシナリオを用いますから、出し物は決まっているわけです。そういう意味で、ジャングルクルーズ。クルーズも出てくるものは決まっていますが、それでも乗るたびに楽しめます。何故楽しいかというと、それはグループで乗船していることと、船頭(船長?)役のキャストの演出が巧みなためでしょう。キャストは「役者」なんです。ゲストは観客、文字通り。 そのせいで「ヒヤリ」とすべきところでは「ヒヤリ」とするし、「笑う」ところでは「笑って」しまいます。 シュミレーション教育って、これと似ています。 つまり、学習すべきポイントをストーリーの中に埋め込んで、シュミレーションのファシリテーターが「学習」を演出する。学習者は、「学習」を体験する(反復学習も可能)。いわゆる知識・技能・態度という3つの学習ドメインが1つのセッションで総合的に身に付けることができます(キャストの演出力と、学習者の準備状態によりますが)。というより、これが実践的学習でしょう。 シュミレーション教育は、マネキンを使った定型的な手続きの習得とはまったく別物でした。 パイロットのシュミレーション訓練と同じく、医師のシュミレーション教育でも状況を再現してその中で学習を創出しなくてはなりません。教えたいことが稀にしか起こらないような場合、例えば病棟で心肺停止が発生するとか、状況を再現し教育を成立するにはシュミレーションが最適です。 問題は「キャスト」の育成です。指導医が「役者」として、学習者の学習をファシリテートできなければ、シュミレーションい教育は成り立ちません。ここはちょっと考えなければならないところです。一生懸命に教えたいと思えば、自然と役者になれるのは、と楽観的にも考えていますが。
by well-be
| 2005-03-10 10:32
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