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2005年 01月 16日
救急医って、過重労働をしているケースが大抵だと思います。
例えば、A医師が日曜日の当直なら、午前9時から勤務が始まり、翌日の月曜日の午前9時に次ぎの当直のB医師に交代します。で、A医師は仕事から開放されるかといえば、そうではなく、月曜日の午前9時から通常の日勤の仕事に入ります。日勤の仕事が午後5時に終わることはまずないので、大抵は午後8時くらいまで仕事が続きます。そうすると、A医師の勤務時間は、日曜日の午前9時から翌月曜日の午後8時ということになり、連続36時間以上勤務に付くことになります。 労働基準法違反では?過重労働では? YES 救急医の仕事は実に多様です。診療はもちろん、研修医・看護師・救急隊員の教育やトレーニング、その準備、病院外の仕事もたくさんあります、例えば、消防本部に出かけての講義や教育、地域メディカルコントロールの仕事、それに関連した会議。救急医学会や地域で行っている教育・トレーニングコースの開発・準備・普及。災害訓練の下準備。リアルな災害援助。救急医療の質向上のための臨床研究・・・ 過重労働とも言えますが、とてもエキサイティングな仕事でもあります、救急医って。 周りから見ると救急医は典型的な3K(きたない、危険、きつい)ともいえますが、僕にとっては救急医はクリエーター、ファシリテーター、イノベータ-なのです。 でももっと救急医のQOLもよく考えなくてはなりません。現状では、患者さんのQOLを向上するために、救急医のQOLが低下しているとも言えます。これではwin-loseの関係です。これをwin-winの関係にしなくてはなりません。どうやって? それをこのブログでも考えていきたいと思います。
by well-be
| 2005-01-16 13:28
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